学資保険に6歳から加入は遅い?小学生で入る3つのポイントや保険料はどのくらい変わるのか

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「学資保険について考えているうちに、子どもが6歳になってしまいもうすぐ小学生になる」という方もいるかと思います。

学資保険は0歳から6歳まで受け付ける保険商品が多いため、6歳から加入しても問題ないのだろうかと気になっているのではないでしょうか。

実際、学資保険は6歳から加入しても、問題なく将来に向けて保険料を支払いながら教育資金を積み立てられます。

ただ、5歳以前に加入する場合に比べるとハンデがある点も理解しておくことが大切です。

本記事では、学資保険に6歳から加入する際のメリット・デメリットやポイントなどを徹底解説します。

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この記事の監修者

都内某企業の人事部で給与・社会保険関係・採用・教育などの業務に携わる中で、税や社会保障など、広い範囲でマネーの知識は不可欠だと感じ、2010年にファイナンシャルプランナーの資格を取得。
国内生命保険会社での保険営業を経て、独立系FPとして、子供の金銭教育普及活動やファミリー層中心のライフプランセミナーなどで講師を務める2児の母。同じ子育て世代の方が気軽に相談できるFPをモットーに活動中。

目次

学資保険に6歳から加入するのは遅い?

子どもが6歳で小学生になる日が近付いているのに気付いて、「今から学資保険に加入するのは遅いのではないか?」と考え始める方もいるのではないでしょうか。

実は、学資保険は6歳からでも加入できます。

一般的に学資保険の保険商品は、0歳から6歳までが対象のものが多いです。

このため、6歳のうちなら加入できる保険商品もさまざまな選択肢から選べます。

逆に7歳以降に入ろうとすると、選べる学資保険の数が大きく減ってしまう傾向です。

このため、学資保険の加入を考えるのなら、6歳のうちに手続きしておくことをおすすめします。

なお、以下で学資保険に6歳から加入するメリット・デメリットもみていきますので、あわせて参考にしてください。

学資保険に6歳から加入するメリット

学資保険に6歳から加入するメリットは、次のとおりです。

  • 早くから将来の教育資金を準備できる
  • 支払った保険料で税制面の控除を受けられる
  • 契約者に万が一のことがあっても保障を受けられる

まず、学資保険は基本的に、毎月支払う保険料を元手に教育資金を積み立てていきます。

引き落とし口座やクレジットカードを設定しておき、毎月の決まった日に自動的に保険料をもれなく支払う仕組みです。

特に、「貯蓄は苦手だが、教育資金は着実につくりたい」という方に向いています。

なお、6歳は学資保険で選べる保険商品の選択肢が多い最後の時期でもあるため、保険料や返戻(へんれい)率を軸に商品を比較検討しやすいです。

また、1年間に支払った保険料は、確定申告や年末調整で申告すれば、所得税と住民税で「生命保険料控除」を受けられます。

支払った金額に応じて所得税で最高4万円、住民税で最高2万8,000円の控除が受けられるルールです。

参考記事:No.1140 生命保険料控除|国税庁

さらに、学資保険に加入している間、契約者が死亡するなど万が一の状態になっても、保障を受けられます。

具体的には、契約者が保険会社の指定する状態になった際、以降の保険料の払い込みが免除される仕組みです。

それでも、保険金は予定どおりに受け取れるため、万が一の場合を考えても安心できます。

学資保険に6歳から加入するデメリット

一方、学資保険に6歳から加入する際、以下のデメリットがあります。

  • 5歳より前に加入する場合より保険料が高い
  • 5歳より前に加入する場合より返戻率も低い
  • 途中解約すると元本割れを起こすケースがある

学資保険に6歳から加入するとなると、5歳より前に入る場合よりも保険料が高かったり、返戻率が低かったりするのが一般的です。

学資保険は早く入るほど保険会社の運用期間が長くなり、返戻率も高められます。

返戻率は支払った保険料に対する受け取れる保険金の割合で、運用期間が長いほど返戻率が高くなる仕組みです。

ただ6歳から入るケースでは、5歳までに入る場合に比べて運用期間が短いため、返戻率も5歳以前の加入に比べて低くなる点はご理解ください。

加えて、月々の保険料も運用期間が長いほど安くなります。

このため、6歳から加入する際は、5歳までの加入よりも保険料が高めである点に注意が必要です。

ほかにも、学資保険は途中解約すると元本割れを起こすことがあります。

特に、保険料の払込期間が終わらないうちは返戻率が低いため、その時期に解約するのはかえって損です。

学資保険のメリットやデメリットをより詳しく知りたい方は、以下の記事も一緒にご覧ください。

関連記事:学資保険とは?メリット・デメリットや選ぶ際の4つのポイントも紹介!

学資保険は何歳まで入れるのか

子どもが小学校に上がったことで、「学資保険に何歳まで入れるのか」という疑問を持つ方もいるかと思います。

学資保険商品は0歳から6歳まで入れるものが多いですが、12歳まで加入を受け付けているものもあります。

また、学資保険は他の生命保険と同じように、契約者についても年齢上限を設けているため、事前にしっかり確認することが大切です。

契約者の年齢であれば、多くの場合、男性で60歳、女性で65歳までが上限とされています。

契約者の年齢制限があるのは、先ほど触れた万が一の場合に受けられる保障の存在が大きいです。

一般的に年齢が高い人ほど、健康リスクに見舞われやすくなります。

病気などが原因で万が一の場合に保険料の払い込みが免除になった際、保険会社も受け取れる保険料収入が減りかねません。

保険会社は利益や保険の運用を考えると、できるだけ保険料収入が途絶えるのは避けたいため、契約者についても年齢制限を設けるケースが多いです。

学資保険に加入できる年齢の上限についてより理解を深めたい方は、以下の記事もおすすめです。

関連記事:学資保険は何歳まで入れる?契約者の年齢制限やいつ入るのが得になるかも解説!

学資保険はいつから加入できるのか

逆に学資保険にはいつから加入できるのかが気になる方もいるのではないでしょうか。

学資保険は多くの保険商品で、子どもが0歳のときから入れます。

ただ、保険商品によっては子どもの出生前(妊娠中)から入れるものも少なくありません。

最も時期が早いもので、出生予定日の140日前、つまり妊娠6ヵ月目から入れるものもあります。

妊娠6ヵ月目は母子ともに体調が安定していることが多く、出産まで時間の余裕もあるため、じっくりと落ち着いて保険商品を選びやすいです。

加えて、0歳から加入する場合よりも保険の運用期間が長くなるため、返戻率が高くなるとともに保険料を抑えることもできます。

小学生で学資保険に入ってない割合は?

小学生で学資保険に入ってない割合をイメージした画像

学資保険に入っている方の割合をもとに、学資保険に入るかどうかを決めたい方もいるかと思います。

小学生の子どもを持つ方で学資保険に入っていない割合を示すデータは、残念ながらありません。

ただし、参考となる資料として、ソニー生命が2024年におこなった調査の結果が役に立ちます。

この調査によると、高校生以下の子どもを持つ親が大学などに進学させるための教育資金を準備する際、学資保険を選ぶ割合は43.7%です。

ここから逆算すると、学資保険以外の方法を選択している割合は56.3%となります。

その結果、学資保険で教育資金をつくっている方は半分以下といえます。

参考記事:子どもの教育資金に関する調査2024|ソニー生命

なお、学資保険に入っていない割合に加えて、「入らない方がいい」と言われる理由や代替手段も知りたい方は、以下の記事がおすすめです。

関連記事:学資保険に入ってない割合は?入らない方がいいと言われる理由や代わりになるものも紹介

子どもの学資保険の平均額はいくら?

子どもの教育資金を積み立てるために学資保険に入る際、保険金や月々の保険料をいくらにするのかは最初に必ず決めます。

まず、満期保険金の平均は100万円から300万円程度です。

教育費は、特に大学入学時が最もかかりやすいため、入学時に支払う費用を準備するために教育資金を積み立てる方が多くいます。

文部科学省の調査によると、大学入学時に支払う費用(授業料1年分+入学金)は国立大学で約82万円、公立大学で平均約93万円、私立大学で平均約118万円と算出されています。

特に、国立大学と公立大学の場合、最低でも100万円あれば入学時に支払う費用はなんとか準備できるでしょう。

また、300万円あれば私立大学の入学時に支払う費用も用意できるほか、ひとり暮らしすることになった場合の費用も準備しやすいです。

参考記事:国公私立大学の授業料等の推移|文部科学省

加えて、保険料については、毎月約1万円から2万円程度を支払う方が多いです。

0歳から18歳までの18年間支払っていくケースで考えると、約216万円から約432万円を積み立てられます。

なお、学資保険の保険金や保険料の平均をより詳細に知りたい方は以下の記事もご覧ください。

関連記事:学資保険金額の平均は?満期や月々の保険料はいくらが良いのか決め方もまとめて紹介

毎月の保険料はどのくらい変わるのか

学資保険で毎月支払っていく保険料は、加入年齢によっても異なります。

学資保険の保険料は、運用期間の長さに応じて変化するため、原則として運用期間が長いケースほど保険料が安くなる傾向です。

ここでは0歳から加入する場合と、6歳から入る場合とで、毎月支払う保険料がどの程度変わってくるのかをみていきましょう。

0歳から保険料を支払った場合

まず、0歳から保険料を支払うのであれば、大学入学までの期間は18年間です。

このため、以下の計算式で算出できます。

積み立てたい保険金額÷18年間÷12ヵ月=毎月支払う保険料

例えば、18年間かけて200万円を積み立てたい場合は、200万円÷18年間÷12ヵ月=約9,260円が毎月支払っていく保険料です。

また、500万円が目標の積立額であれば、500万円÷18年間÷12ヵ月=約2万3,150円を支払っていきます。

6歳から保険料を支払った場合

続いて、6歳から加入する場合は、大学入学までの期間は12年間です。

0歳から加入するケースに比べて運用期間が6年短いため、保険料も高くなります。

また、6歳から保険料を支払っていく際の計算式は、次のとおりです。

積み立てたい保険金額÷12年間÷12ヵ月=毎月支払う保険料

こちらも0歳から支払っていく場合で見た積み立て金額で計算しましょう。

200万円を積み立てるのであれば、200万円÷12年間÷12ヵ月=約1万3,890円で、0歳から支払うケースよりも5,000円近く高めです。

また、500万円を準備するケースでは、500万円÷12年間÷12ヵ月=約3万4,720円で、0歳から支払う場合より1万2,000円ほど高くなります。

なお、保険料を意識しながら保険商品を比較検討したい方は、「ほけんプラネット」では約40社の保険会社の保険商品をひとつの画面で比較検討できます。

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学資保険に6歳から加入する場合の3つのポイント

学資保険に6歳から加入するポイントをイメージした画像

学資保険に6歳から加入する際、0歳から入る場合に比べて毎月支払う保険料が高かったり、返戻率が低かったりするために、ネガティブに感じる方もいるかと思います。

しかし、6歳から入る際でも活用の仕方を工夫すれば、教育資金をうまく積み立てられます。

学資保険に6歳から加入したときに上手に活用するポイントは、以下の3つです。

  • 給付回数をできるだけ減らす
  • 保険料の払込期間を短くする
  • 受け取り時期を先延ばしにする

それぞれのポイントについて、ひとつずつみていきましょう。

給付回数をできるだけ減らす

まず、学資保険の給付回数、つまり保険金を受け取る回数をなるべく減らすのがおすすめです。

学資保険の給付方法は、満期にまとめて受け取る方法と、年齢や入学時期などの節目に祝い金として受け取るやり方があります。

そして、学資保険は給付回数が少ないほど、返戻率が高くなる仕組みです。

例えば、満期を迎えた際にまとめて受け取るほうが、高校入学時などの節目に分けて受け取る場合よりも返戻率が高くなります。

6歳から加入するケースは、それ以前に入る場合よりも返戻率が抑えられています。

受け取る回数やタイミングを少なくするだけでも返戻率が上がり、受け取れる保険金も増やせるためにおすすめです。

保険料の払込期間を短くする

また、保険料の払込期間を短くする方法もあります。

学資保険では保険料の払込期間の長さも、返戻率の高さに大きく関わるポイントです。

保険料の払込期間が短いほど返戻率が上がる仕組みであるため、なるべく早めに保険料を支払い終えれば、抑えられている返戻率を上げられます。

加えて、保険料をなるべく早期に支払い終えれば、その後は保険料の負担を気にする必要もありません。

ただし、保険料の払込期間を短くした場合、毎月の支払い額が高くなる点に注意が必要です。

どの程度短くするのかは、毎月の家計も確認しながらじっくり検討するようにしましょう。

学資保険の一括払いはおすすめ?

学資保険の保険料の払込期間を短くするのなら、支払い方法も工夫するのがおすすめです。

学資保険の保険料の支払い方法には、「月払い」や「年払い」、「半年払い」などがあります。

なかでも回数が少なくて済む方法が、「一括払い(一時払い)」です。

文字通り、保険料を一度にまとめて支払う方法で、月払いや年払いよりも返戻率が高くなります。

お金に余裕があるのであれば、ぜひ「一括払い」を活用して返戻率を上げてみてください。

学資保険の「一括払い」について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説されています。

関連記事:学資保険は一括払いがおすすめ?メリット・デメリットや解約した場合にどうなるかも解説

受け取り時期を先延ばしにする

さらに、保険金の受け取り時期を先延ばしにするのもひとつの方法です。

学資保険の保険金は、受け取り時期を遅くするほど保険会社が運用できる期間が延びます。

このため、返戻率に応じて保険金が増えていくため、最終的により多くの金額を受け取れる仕組みです。

例えば、学資保険の満期は、子どもが大学に入る18歳に設定する方が多くいます。

しかし、18歳で受け取るよりも20歳や22歳を満期にして受け取る方が、より多く保険金を手にできます。

なお、保険会社や保険商品によっては、6歳から加入したことで返戻率が100%を下回る元本割れのケースもあるでしょう。

このような場合でも、受け取りの時期を先延ばしにすることで、元本割れのリスクを少しでも防げます。

学資保険は何歳から受け取れる?

学資保険の保険金を受け取る時期を考えるうえで、「そもそも早くていつ頃から受け取れるのか」も知っておきたいのではないでしょうか。

保険金の受け取り時期は保険商品によって異なりますが、満期であれば多くの場合で早くて17歳や18歳に設定できます。

特に17歳満期は早生まれの方や、大学の推薦入試を受験する予定の方におすすめです。

また、祝い金として少しずつ受け取る場合は、高校入学時などより早く給付のタイミングを設定できます。

とはいえ、受け取りのタイミングをうまく決められない方もいるかと思います。

ライフスタイルや家計などをもとに、保険金の受け取りのタイミングを考えたい方は、ぜひお金のプロと気軽に話せる「ほけんプラネット」にご相談ください。

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まとめ

学資保険には、6歳から加入できる保険商品も多いです。

しかし、6歳からの加入は0歳から5歳に加入するケースに比べると、月々の保険料が高くなったり返戻率が低く抑えられたりします。

ただ、短期間で保険料を支払ったり、給付回数を減らしたりするなど工夫すれば、返戻率を上げることは可能です。

もし、6歳から学資保険に入るかどうか考えているけれど、なかなか決断できない方は「ほけんプラネット」までご相談ください。

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