子供に医療保険は必要かを徹底解説!加入する目的や入らない場合のデメリットも紹介!

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子供の病気やケガで医療機関を受診した際に、「自己負担の費用が意外と高くついた」という話を聞いて、医療保険への加入を考えている方もいるのではないでしょうか。

医療保険は、公的医療保険などが適用されない費用の支払いで役に立つ存在です。

加えて、子供が「子ども医療費助成制度」の対象から外れた後は、なおさら重宝します。

医療保険について検討しておくと、今後公的医療保険などだけでは対応しきれない場合にも備えられるでしょう。

本記事では、子供に医療保険が必要なのかについてを、加入の目的や入らない場合のデメリットとともに徹底解説します。

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この記事の監修者

都内某企業の人事部で給与・社会保険関係・採用・教育などの業務に携わる中で、税や社会保障など、広い範囲でマネーの知識は不可欠だと感じ、2010年にファイナンシャルプランナーの資格を取得。
国内生命保険会社での保険営業を経て、独立系FPとして、子供の金銭教育普及活動やファミリー層中心のライフプランセミナーなどで講師を務める2児の母。同じ子育て世代の方が気軽に相談できるFPをモットーに活動中。

目次

子供に医療保険は必要なのか

子供に医療保険が必要な場合もあります。

たしかに子供の医療費のうち、治療に直接関わる費用は、公的医療保険と自治体の子ども医療費助成制度を活用することで大きく抑えられます。

子供の場合、公的医療保険での自己負担割合は小学校入学前で2割、小学校入学以降で3割という仕組みです。

参考:我が国の医療保険について|厚生労働省

加えて子ども医療費助成制度は自己負担額に対して助成されるため、医療機関の窓口での支払い額がほとんどかからないケースもあります。

ただし、病院での差額ベッド代や入院中の生活にかかる費用などは、公的医療保険の適用を受けず全額自己負担になる決まりです。

このような場合も医療保険に加入していれば、入院時などの給付金で賄えるため、自ら負担するべき金額を抑えられます。

子供の医療保険に加入する目的とメリット

子供の医療保険に加入したほうがよいのかと、悩む方もいるのではないでしょうか。

子供の医療保険への加入を考える際、その目的と医療保険が持つメリットを事前に理解していれば、判断するうえで役に立ちます。

子供の医療保険が持つ主な目的は、以下のとおりです。

  • 医療費助成制度では対応できない費用への備え
  • 医療費助成制度の終了後への備え

この2つのポイントについて、それぞれ見ていきます。

医療費助成制度では対応できない費用への備え

まず挙げられるのが、「医療費助成制度では対応できない費用への備え」です。

医療費のなかには公的医療保険が適用されない費用があります。

そして、公的医療保険の適用外の費用については、自治体によっては助成も受けられません。

適用外の費用には入院中の食事代・日用品代や差額ベッド代、先進医療の費用などが含まれるため、これらの費用をカバーできる医療保険の存在は欠かせません。

医療費助成制度の終了後への備え

また、「医療費助成制度の終了後への備え」も、子供の医療保険を検討する際に意識しておきたい点です。

医療費助成制度は運営している自治体によって、助成される内容や金額、対象年齢が異なります。

ただ、自治体に関係なく対象年齢を過ぎると助成を受けられなくなる分、その後の自己負担額の増加は避けられません。

制度適用が終了する時に備えて医療保険に加入しておけば、給付金で自己負担分の増額にも対応できます。

子供の医療保険には、ほかにもメリットやデメリットがあるため、事前によく理解しておきたいかと思います。

子供向けの医療保険についてより知りたい方は、以下の記事もおすすめです。

関連記事:子供の医療保険のメリット・デメリットは?入っている割合や平均額も徹底解説!

子供を医療保険に入れない理由とは?

「子供に医療保険は必要なのだろうか」という疑問があるために、子供を医療保険に入れない方は多くいます。

一方で子供の医療保険を考えている方としては、なぜ医療保険に加入しないのかが気になるのではないでしょうか。

子供を医療保険に入れない理由としてよくあるのが、次の3つです。

  • 自治体の助成制度が充実しているから
  • 子供の入院リスクが少ないから
  • 教育機関で共済制度に加入する場合があるから

それぞれの点について、ひとつずつ解説していきます。

自治体の助成制度が充実しているから

まず、「自治体の助成制度が充実しているから」という点が大きいです。

子ども医療費助成制度は、全国のほぼすべての自治体に設けられています。

助成の内容や金額は自治体によってさまざまですが、助成制度が充実しているところであれば治療費の自己負担分が無料になるところもあります。

適用されない費用への出費も、ご自身の収入や貯金などで何とかなるケースもあるため、医療保険に加入しない人も多いです。

子供の入院リスクが少ないから

また、「子供の入院リスクが少ないから」という事情もあります。

子供は大人に比べると入院率が低く、入院しても退院まであまり時間はかかりません。

厚生労働省の調査によると、15歳未満の子供の入院率は約6.8%と、全体の1割にも及ばない数字です。

しかも、平均入院日数も15歳未満の子供は7.6日で、全体平均の28.4日の4分の1程度です。

入院率が低く、平均入院日数も1週間程度と短い分、子供に医療保険を不要と考える方も多くいます。

参考:令和5年 患者調査 2.受療率|厚生労働省
参考:令和5年 患者調査 3.退院患者の平均在院日数等

教育機関で共済制度に加入する場合があるから

さらに、「教育機関で共済制度に加入する場合があるから」という点も理由のひとつです。

例えば幼稚園では、「園児総合補償制度」のような共済制度があります。

この制度では、幼稚園に通う子供が園にいる間に病気やケガになったとき、補償を受けられるのが特徴です。

なお、小学校の児童や中学校・高校の生徒を対象にした同様の制度もあるため、小学校以降でも学校での病気やケガに備えられます。

このような共済制度に加入できることを理由に、わざわざ子供向けの医療保険を必要としない方もいます。

ここまで、子供向けの医療保険に入らない理由としてよく挙げられるものを見てきましたが、具体的にどの程度の割合で加入していないのかが気になるかもしれません。

もし、子供の医療保険に加入していない割合や事情をより深く知りたい方は、以下の記事が役に立ちます。

関連記事:子供の医療保険に入ってない割合は?入らない理由や未加入の場合にかかる入院費なども解説!

子供の医療費はほとんどかからないのか

子供の医療費はほとんどかからないのかを表す画像

子供の医療費のうち、治療に直接関わる費用であればほとんどかかりません。

子供の場合、公的医療保険で自己負担分が2割または3割に抑えられます。

しかも、自己負担分に対して自治体の助成を受けられるため、助成が手厚ければ治療費は無料もしくは安く済みます。

ただし、公的医療保険や自治体の助成制度が適用されない費用は、基本的に全額自己負担です。

それでも、民間の医療保険に入っていれば給付金で適用対象外の費用に対応できる分、治療費を含めた全体的な支払い額を少なく抑えられます。

医療保険に入ってない場合の入院費はどのくらい?

医療保険に入ってない場合は、入院中の生活費や先進医療の費用のような公的医療保険などが適用対象外の費用は全額を自己負担しなければなりません。

公益財団法人生命保険文化センターによると、直近の入院時に自己負担する費用は平均19万8,000円、1日当たり2万700円という調査結果が出ています。

参考:2022(令和4)年度 生活保障に関する調査|公益財団法人生命保険文化センター

医療保険に入っていれば、入院給付金などで適用対象外の費用もカバーできるため、上記の金額から自己負担する分を減らせます。

しかし、医療保険に入っていなければ給付金を受け取れない分、ご自身の貯金などで何とか適用対象外の費用を準備する必要があります。

子供の医療費が無料であるなかで医療保険が必要なのかどうかは、よくある悩み事です。

なかなか決心できないときは、以下の記事も参考になります。

関連記事:子供の医療費が無料でも医療保険は必要?助成制度の全国比較や対象範囲も徹底解説!

子供の医療保険の加入率

子供の医療保険を考える際に、医療保険の加入率がどのくらいなのかを知って参考にしたい方もいるかもしれません。

公益財団法人生命保険文化センターの調べによると、医療保険を含む子供向けの生命保険への加入率は45.9%です。

少なくとも約2人に1人が、子供向けの生命保険に加入していることを意味するため、医療保険への加入率を考えるうえで参考になるでしょう。

参考:2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査|公益財団法人生命保険文化センター

医療保険に入らないデメリットは?

仮に医療保険に加入しない場合、以下のようなデメリットがあります。

  • 保険適用外の費用を全額自己負担しなければならない
  • 子ども医療費助成制度が手厚くない場合は自己負担額が増える

医療保険に入っていない場合、入院や手術時の給付金を受け取れない分、差額ベッド代や先進医療の費用のような保険適用外の費用を全額支払わなければなりません。

また、子ども医療費助成制度は自治体によって手厚さが異なります。

このため、助成が手厚くない自治体に住んでいる場合、自己負担額が増えてしまいます。

以上のようなデメリットに備えるためにも、医療保険を検討する価値はあるでしょう。

なお、子供向けの医療保険のメリットやデメリットを詳しく知りたい方は、以下の記事もおすすめです。

関連記事:子供の医療保険のメリット・デメリットは?入っている割合や平均額も徹底解説!

子供の医療保険がおすすめの家庭とは

子供の医療保険がおすすめな家庭の特徴は、次のとおりです。

  • 子ども医療費助成制度の対象ではなくなる家庭
  • 子ども医療費助成制度の内容や金額が薄い地域在住の家庭
  • 保険適用外の費用の支払いを少しでも抑えたい家庭

子ども医療費助成制度は基本的に高校卒業時などのように、対象年齢に上限があります。

対象年齢から外れた場合は、それまでのように治療費に対して助成を受けられなくなるため、なおさら医療保険の給付金の存在は重要です。

また、助成制度の対象であっても、助成の内容や金額が不十分なケースもあります。

このようなときも、医療保険に入っていれば給付金で自己負担分を少しでも補うことができます。

ほかにも保険適用外の費用をできるだけ抑えたいときに、医療保険の給付金は重宝する存在です。

ここまで、子供向けの医療保険の加入率や必要性などを見てきましたが、実際に加入した方がいいのかは家庭の状況により異なります。

加入の必要性で悩むときは、ぜひ「ほけんプラネット」にお話しください。

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子供の医療保険の選び方

子供の医療保険を選ぶ際に、「何を基準にすればいいのか」という点はよくある疑問です。

子供の医療保険の選び方は、以下のポイントに沿って決めることをおすすめします。

  • 保険期間
  • 保障内容と毎月の保険料
  • 入院などの際の給付金額

まず「保険期間」とは、保険の保障を受けられる期間です。

医療保険には一定の期間だけ保障を受けられる「定期型」と、一生涯保障を受けられる「終身型」とがあります。

どの程度保障を受けさせたいのかを決めておくと、2つのタイプのどちらかを選ぶうえで役に立ちます。

続いて「保障内容と毎月の保険料」も、欠かせないポイントです。

医療保険は保障内容の手厚さに応じて毎月の保険料も変化するため、必要な保障と保険料のバランスが取れているのかを確認する必要があります。

なお、保険料については今の家計で長く支払っていけるのかも大切な部分です。

さらに、「入院などの際の給付金額」もポイントに挙げられます。

入院中の生活費や先進医療の費用は、給付金で賄いたいのであれば、1日でいくら必要なのかを考えておくのがコツです。

子供の医療保険の平均額はいくら?

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子供の医療保険の平均額は、単体のデータはありません。

ただ、公益財団法人生命保険文化センターの調査結果では、子供が被保険者か加入者である生命保険全体で年間の払込保険料は平均12万4,000円というデータがあります。

1ヵ月の金額に換算すると約1万円です。

参考:2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査|公益財団法人生命保険文化センター

また、医療保険の月額保険料は数百円から数千円が相場とされているため、実際には1万円を下回ることも多いと考えられます。

子供の医療保険は500円でも加入できる?

子供向けの医療保険の月額保険料は、数百円から数千円が相場であり、500円程度の保険商品もあります。

ただし、医療保険は保険料の金額と保障内容の手厚さとが対応しているため、500円で加入できるものの保障が薄い可能性に注意が必要です。

子供の医療保険を選ぶ際には、保障内容の手厚さと保険料の金額を見比べて吟味する必要があります。

なお、子供向けの医療保険でかかる保険料がいくらなのかについては、以下の記事もおすすめです。

関連記事:子供の医療保険はいくら?月額平均や必要な保障金額・通常かかる医療費も徹底解説!

子供の医療保険は何歳から必要?

子供の医療保険に入る際に、何歳から入れるのかがよくわからない方もいるかもしれません。

子供の医療保険は、基本的に0歳から加入できます。

ただし、保険商品によっては子供の出生予定日の140日前(妊娠6ヵ月目)から加入できるものもあります。

この場合、「出生前加入特則」に基づいて加入する仕組みで、出産前後の時期を避けてじっくり検討できるのがメリットです。

加えて子供の医療保険は、早くから加入するほど毎月の保険料を抑えられます。

子供の保険にいつから入れるのかについては、以下の記事も参考になります。

関連記事:子供の保険はいつから入れる?種類や保障内容・加入するなら何歳がベストかも詳しく解説!

医療保険以外にも必要な保険はある?

子供向けの保険で医療保険以外に必要なものは、次のとおりです。

  • 学資保険
  • 傷害保険
  • 個人賠償責任保険

「学資保険」は、子供の将来の教育費を準備するためのものです。

毎月支払う保険料の一部を、将来の教育資金として積み立てていきます。

なお、契約者に万が一のことがあったときは保険料の払込義務がなくなるとともに、当初契約した時期に教育資金を受け取れます。

また「傷害保険」は、日常生活でのケガを医療機関で治療を受けた際に、保障を受けられる保険です。

通院治療の場合でも給付金を受け取れる一方、病気を理由とした治療は対象になりません。

「個人賠償責任保険」は、日常生活で起こった賠償責任に対応できる損害保険です。

子供が友達のおもちゃを壊すなどして、弁償しなければいけないときなどに対応できます。

子供に必要な保険について、より詳しく知りたい方は以下の記事もおすすめです。

関連記事:子供の保険は必要かを徹底解説!種類や目的・最低限入っておくべき備えとは?

子供の医療保険のご相談は「ほけんプラネット」へ

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子供のために医療保険を探す際に、さまざまな悩みや疑問が出てくるかと思います。

もし、子供の医療保険で相談したいことがあるときは、「ほけんプラネット」にお話しください。

「ほけんプラネット」では、インターネット上の画面で最寄りの保険代理店を探して、面談の予約ができます。

面談は対面形式で、お金や保険に精通したプロがじっくりと悩み事などを伺ったうえで、最適なプランを提案いたします。

女性スタッフも多数在籍しているため、女性の相談者様にとってもご自身の経済的な問題などを気軽に相談しやすい環境です。

子供の医療保険について悩んでいる方は、ぜひ「ほけんプラネット」にご相談ください。

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まとめ

子供の医療保険は、公的医療保険などが適用されない費用の支払いや、自治体の子ども医療費助成制度の内容が手厚くないときなどに必要性が増します。

医療保険は保険適用外の費用での負担を減らせる点や、医療費助成制度が終わった後にも備えられる点で便利です。

実際に保険商品を選ぶ際には、保障内容や毎月の保険料、給付金額などを軸に選ぶのがおすすめです。

もし保険商品の選び方などで悩みや疑問があるときは、ぜひ「ほけんプラネット」の利用をご検討ください。

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