子供の医療保険はいくら？月額平均や必要な保障金額・通常かかる医療費も徹底解説！

2025-09-25

子供の医療保険は、万が一の病気やケガの医療費に備えるもの。

周りのご家庭の「子供が急に入院することになった」という話を聞いて、子供の医療保険を検討しているけれど、保険料がいくらかかるのか気になっていませんか。

本記事では、子供の医療保険の月額料金や必要な保障金額、通常かかる医療費について解説しています。

最後までご覧いただくことで、医療保険を選択する際のポイントを理解でき、納得して医療保険に加入することができるでしょう。

本記事で分かること

この記事の監修者

河合由香里

都内某企業の人事部で給与・社会保険関係・採用・教育などの業務に携わる中で、税や社会保障など、広い範囲でマネーの知識は不可欠だと感じ、2010年にファイナンシャルプランナーの資格を取得。
国内生命保険会社での保険営業を経て、独立系FPとして、子供の金銭教育普及活動やファミリー層中心のライフプランセミナーなどで講師を務める2児の母。同じ子育て世代の方が気軽に相談できるFPをモットーに活動中。

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子供の医療保険はいくらくらいなのか

子供の医療保険の保険料が、いくらくらい必要なのか知りたい方もいるのではないでしょうか。

医療保険のみのデータではありませんが、子供を被保険者とした保険の1年間の払込保険料は平均12万4,000円です。

また、子供が就学前・就学中の場合の払込保険料は平均9万6,000円です。

参考：2024年（令和6）年度生命保険に関する全国実態調査 | 生命保険文化センター

つぎに、子供の医療保険が1ヵ月にいくらかかるのかを、見ていきましょう。

子供の医療保険の月額平均

子供の医療保険の月額平均を直接示すデータがないため、上記のデータから計算します。

その結果、子供を被保険者とした払込保険の月額平均は約1万円です。

参考：2024年（令和6）年度生命保険に関する全国実態調査 | 生命保険文化センター

約1万円を毎月支払い、子供の病気やケガに対するリスクに備えています。

この数値を参考にし、子供の医療保険の加入を検討してみるのをおすすめします。

子供一人にかかる通常の医療費は？

子供一人にかかる医療費は、心配するほど高額にはなりません。

厚生労働省が公表した「子どもの医療の費用負担の状況」によると、0歳〜14歳までの医療費の総額は54万1,000円です。

年齢階級別の医療費

年齢階級	医療費計
0歳～4歳	26万9,000円
5歳～9歳	14万6,000円
10歳～14歳	12万6,000円
合計	54万1,000円

参考：年齢階級別１人当たり医療費（令和４年度） | 厚生労働省

貯蓄をしっかりしておけば、子供の医療費が理由で生活が困窮する可能性は低いでしょう。

つぎに、子供の医療費が安い理由を解説していきます。

子供の医療費が安い理由とは

子供の医療費は、健康保険や子ども医療費助成制度が適用されるので、大人の医療費と比べて安いです。

また、小学生以下（0歳〜6歳）の医療費の自己負担額は2割になります。

公的制度の自己負担額

年齢	自己負担額
小学生以下（0歳～6歳）	2割負担
6歳～70歳未満	3割負担

参考：医療費の自己負担｜厚生労働省

さらに、医療費助成制度も併用できるので、自己負担額は大幅に抑えられます。

子供への医療は手厚く保障されており、もしものときでも、安心して治療を受けられるでしょう。

子供の医療費助成制度について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

子供が入院する可能性は高いのか

「どのくらいの子供が入院しているの？」と不安を抱えていないでしょうか。

実は、子供は病気やケガをする確率が低いため、入院する可能性も高くありません。

厚生労働省が公表した「令和5年患者調査」によると、子供（0歳〜14歳）の入院する割合は1.98%です。

全国の子供のうち、50人に1人の割合になります。

さらに、0歳〜14歳の平均在院日数は7.6日です。

15歳以上の平均在院日数は10日を超えていることから、子供の入院期間は大人よりも短いです。

このように、子供が入院する可能性や入院日数は、大人と比較して低いと考えられます。

参考：令和5年患者調査 | 厚生労働省

つぎに、入院した場合の医療費や医療費以外の負担について解説していきます。

入院した場合の医療費は？

子供が入院した場合の医療費も、それほど高くはありません。

厚生労働省が公表した「医療給付実態調査（令和4年度）」によると、推定1入院当たりの医療費は次のようになります。

年齢階級	推計1入院当たり医療費
0歳～4歳	61万円
5歳～9歳	60万円
10歳～14歳	84万円

参考：年齢階級別１人当たり医療費（令和４年度） | 厚生労働省

この数値は医療費総額なので、金額が高く見えるかもしれません。

ここから、健康保険や子ども医療費助成制度が適用されるので、自己負担額は大幅に抑えられます。

子供の入院で医療費以外の負担とは

子供が病気やケガで入院した場合、医療費以外にもさまざまな費用が発生します。

個室を選択したときの差額ベッド代
入院中の食事代
交通費
付き添い費用
タオル、洗面道具などの日用品

子供の年齢が低いときに、大部屋に入院すると、夜泣きなどで周りの患者に迷惑をかける恐れがあります。

周りの患者へ配慮するために、個室を選択するのもよいかもしれませんが、個室を利用すると場合によっては差額ベッド代が必要です。

上記のような医療費以外の費用は、健康保険や子ども医療費助成制度の対象外となることもあります。

もしものときに、家計への負担を少しでも減らすため、子供の医療保険への加入がおすすめです。

「ほけんプラネット」では、ご家庭に合う子供の医療保険をご提案します。

無料で相談できますので、お気軽にお問い合わせください。

子供の医療保険の必要性

子供の医療保険の必要性は、家計状況やご両親の価値観、公的制度の充実度によって大きく異なります。

子供の医療保険が「必要なケース」と「必要ないケース」をまとめました。

子供の医療保険が必要なケース

持病や健康リスクが心配
公的制度でカバーできない費用に備えたい
子供に付き添うことによる親の収入減に対する不安がある

子供の医療保険が必要ないケース

健康で医療費助成が充実している自治体に住んでいる
入院・手術のリスクが低いと考えている
家計に余裕があり貯蓄で対応できる

ご家庭の家計状況を把握し、もしものときの出費に不安を感じるなら、子供の医療保険に加入するのをおすすめします。

子供の医療保険の必要性をもっと知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

子供の医療保険の加入率

子供の医療保険を検討するときに、「どれくらいの人が入っているか」気になりませんか？

残念ですが、子供の医療保険の加入率単体でのデータはありません。

代わりに、生命保険文化センターが公表した「2024（令和6年）年度生命保険に関する全国実態調査」によると、子供の保険加入率は45.9%です。

年代	全生保
2024年	45.9％
2021年	46.7％
2018年	51.1％
2015年	52.9％
2012年	54.8％

※全生保は民保（かんぽ生命を除く）・かんぽ生命・簡保・JA・県民共済・生協等を含む

参考：2024年（令和6）年度生命保険に関する全国実態調査 | 生命保険文化センター

上記のデータは、生命保険全体の加入率を示しています。

約半数が保険に加入し、もしものときのリスクに備えています。

しかし、残りの半数は保険に加入していないのが現状です。

子供の医療保険に入らない理由についてもっと知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

子供の医療保険に入るなら何がいい？

子供の医療保険は、世の中にたくさんあります。

ご家庭に適した医療保険を選択しないと、保険料が高くなるだけではなく、もしものときに保障金が支給されないなどの不都合が生じるかもしれません。

子供の医療保険を考えるとき、検討すべきポイントをご紹介します。

子供の年齢
医療保険の種類
保険料の金額

それぞれについて、詳しく解説していきます。

子供の医療保険は何歳から検討すべき？

子供の医療保険は、0歳から検討するのをおすすめします。

子供の年齢が低ければ低いほど、保険料が安くなるからです。

また、0歳〜14歳の間で、最も入院数が多いのが0歳です。

年齢階級	入院数
0歳	9,400人
1歳～4歳	5,100人
5歳～9歳	4,200人
10歳～14歳	4,600人

参考：令和５年（２０２３）患者調査の概況｜厚生労働省

リスクが高い時期に、医療保険に加入しておくと、もしものときの経済的負担を抑えられます。

少しでも子供の医療保険を考えているなら、早めに加入しておくと安心です。

子供の保険に関する加入時期について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

子供の医療保険は貯蓄型や終身型がおすすめ？

子供の医療保険には、さまざまな種類がありますが、「貯蓄型」と「終身型」の2種類がおすすめです。

「貯蓄型」の医療保険とは、医療保障と貯蓄機能を併せ持った医療保険です。

病気やケガで入院・手術した場合は給付金が受け取れ、何もなければ満期時や解約時にお金が戻ってきます。

「終身型」の医療保険とは、保障が一生涯続き、契約時の保障内容と保険料が原則として変わらないのが特徴です。

	「貯蓄型」医療保険	「終身型」医療保険
特徴	貯蓄機能がある	保障が一生涯
メリット	病気やケガがなくてもお金が受け取れる	高齢になっても保険料が上がらない
デメリット	短期解約すると元本割れしやすい	掛け捨てより保険料が高い

子供の年齢が低いときに医療保険に加入しておくと、保険料が安くなるので、「貯蓄型」や「終身型」でリスクに備えるとよいかもしれません。

子供の医療保険は500円からでも入れる？

子供の医療保険を検討するとき、保険料の負担で悩んでいませんか？

実は、毎月の保険料が500円程度で入れる子供の医療保険もあります。

保険料が500円の医療保険は、保障内容や対象範囲を絞った商品設計になっています。

保険料が安い医療保険は、最低限の保障しかない可能性があるため、保険の内容をしっかり把握しておかなければいけません。

子供の年齢が高くなったり、保障を手厚くしたりすると、保険料は高くなるので注意が必要です。

ご家庭の家計状況を把握し、リスクに備えるための保険に加入するのがおすすめです。

子供の医療保険で保障金額はいくら必要？

0歳〜14歳までの年齢階級によって、必要な医療費は異なります。

年齢階級別の医療費

年齢階級	医療費計
0歳～4歳	26万9,000円
5歳～9歳	14万6,000円
10歳～14歳	12万6,000円
合計	54万1,000円

参考：年齢階級別１人当たり医療費（令和４年度） | 厚生労働省

上記のデータを見ると、子供の医療保険の保障金額は20万円〜30万円に設定するとよいかもしれません。

リスク以上の保障金額を設定すると、毎月支払う保険料が高くなるため、ご家庭に合う保障内容を検討するのをおすすめします。

子供が入院したときの医療保険を詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

スポーツ保険と子ども医療費助成制度は併用できる？

将来、子供のスポーツクラブへの加入を考えていませんか。

スポーツでのケガのリスクに備えるには、スポーツ保険が適しています。

実は、スポーツ保険と子ども医療費助成制度は場合によっては併用可能です。

子ども医療費助成制度を利用して、治療費の自己負担がなくても、スポーツ保険の保障金が受け取れる商品があります。

しかし、独立行政法人日本スポーツ振興センターの災害共済給付制度と子ども医療費助成制度は併用できない可能性があります。

お住まいの自治体によって、対応が異なっているため、自治体のホームページをご覧ください。

子供の医療保険は「ほけんプラネット」へ

本記事では、子供の医療保険についてご紹介してきましたが、このような悩みを抱えていませんか？

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保険は家庭状況によって見直すことも大事です。

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子供の医療保険のことを考えるなら「ほけんプラネット」への相談をご検討ください。

まとめ

子供の医療保険の月額料金や必要な保障金額、通常かかる医療費などを解説してきました。

子供の医療費は、健康保険や子ども医療費助成制度が活用できるので、自己負担額は大幅に抑えられます。

しかし、公的制度の対象外となる費用も発生することから、子供の医療保険で備えておくと安心できるでしょう。

もしものときのために、子供の保険に加入している方は、月々約1万円の保険料を支払っています。

あくまで、月々約1万円は平均値です。

家計に無理のない範囲で、子供の医療保険に加入することもできます。

保険は保障内容が細かく複雑なので、商品を選択するのが難しいです。

専門家に相談し、ご家庭に合う保険に加入するのをおすすめします。