学資保険は何歳まで入れる?契約者の年齢制限やいつ入るのが得になるかも解説!

ベビーカーに乗った子どもの画像

子どもを育てていて、将来の教育資金を用意するのに学資保険を考えている方もいるかと思います。

ただ、学資保険は何歳まで入れるのかも心配ではないでしょうか。

学資保険は基本的に、子どもの年齢で0歳~7歳が加入時期のものが多くなっています。

ただし、早く加入したほうが、さまざまなメリットがあっておすすめです。

また、学資保険に早く入りそびれても、申し込める商品はあります。

本記事では、学資保険に何歳まで入れるのかを、契約者の年齢制限やおすすめの加入時期とともに見ていきます。

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この記事の監修者

都内某企業の人事部で給与・社会保険関係・採用・教育などの業務に携わる中で、税や社会保障など、広い範囲でマネーの知識は不可欠だと感じ、2010年にファイナンシャルプランナーの資格を取得。
国内生命保険会社での保険営業を経て、独立系FPとして、子供の金銭教育普及活動やファミリー層中心のライフプランセミナーなどで講師を務める2児の母。同じ子育て世代の方が気軽に相談できるFPをモットーに活動中。

目次

学資保険は何歳まで入れるのか

学資保険を考えているけれど、何歳まで入れるのか気になる方もいるのではないでしょうか。

学資保険は商品によって対象年齢がさまざまです。

子どもや親などの契約者の年齢によって入れる時期が異なるため、学資保険の加入を検討する場合は、具体的にいつ頃から加入できるのかを知っておく必要があります。

学資保険の対象年齢を知っていると、あとで商品を検討する際、入り忘れを防げます。

また、子どもの誕生前から加入できる学資保険もあるため、早いうちに備えておくのもおすすめです。

学資保険に入れる年齢や上限などを知って、今後保険商品を決めるうえでお役立ていただければ幸いです。

学資保険はいつから加入できる?

学資保険に加入できる時期は、多くの商品で子どもが0歳のときからとされています。

ただし、商品によっては子どもの誕生前から入れるケースもあるため、あわせて検討したいところです。

子どもの誕生前から入れる商品の場合、「出生前加入特則」を付加すれば、最も早くて出産予定日の140日前から入れます。

出産後の忙しい時期に比べて、出産前であれば今後のライフプランについてゆっくり考える余裕があるため、学資保険の加入にもおすすめの時期です。

なお、出産前に加入する場合、母子ともに順調な健康状態である必要があります。

一方で加入の上限年齢は、子どもが小学校に入学する頃の6歳~7歳までが一般的です。

多くの商品で6歳~7歳を上限としているのは、学資保険の運用期間を十分に確保するためです。

学資保険は契約者が積み立てた保険料をもとに運用され、少しずつ保険金が積み立てられていきます。

運用期間に応じて返戻率(保険料に対する保険金の割合)が上がるため、ある程度長めの運用期間が欠かせません。

ただし、商品によっては子どもが小学校を卒業する12歳まで加入を受け付けているものもあります。

早くに学資保険に入りそびれた方は、ぜひご検討ください。

学資保険の契約者の年齢制限はある?

学資保険は子どもだけでなく、保険料を支払う親などの契約者の年齢も決められています。

具体的には、男性で50歳~55歳、女性で60歳までです。

ただし、商品によっては40代までとしているものもあるため、よく確認してください。

契約者の年齢制限が決められているのは、学資保険には契約者が亡くなるなど万が一の場合に、「保険料の支払い免除保障」があるためです。

支払い免除保障が適用された場合、残された保険料払込期間の支払いは不要となります。

加えて、当初決めた保険金は予定どおりのタイミングで受け取れる決まりです。

また、人は年を取るほど大きな病気やけがのリスクが高まります。

万が一の場合に見舞われる確率も高まるため、保険会社が定める保険料免除の条件に当てはまるケースも増えやすいです。

保険会社も契約者が支払う保険料をもとに利益を得ているため、できれば保険料免除に当てはまるケースは避けたいと考えます。

このため、健康リスクが高まる前の年齢を加入できる上限としているのが一般的です。

学資保険はいつ入るのが得になる?

学資保険では保険料を支払いながら教育資金を積み立てるため、なるべくお得に加入したいのではないでしょうか。

実は、学資保険はいつ入るのかによってお得に利用できます。

特に加入のタイミングが早いほどさまざまなメリットがあるため、いつ入るといいのかを知っておくのがおすすめです。

学資保険の加入でおすすめのタイミングを、以下のケースでひとつずつ見ていきます。

  • 妊娠中~0歳で加入する場合
  • 1歳~3歳で加入する場合
  • 4歳~5歳で加入する場合
  • 6歳以上で加入する場合

現在のご家庭の状況に合わせて、見ていただければと思います。

妊娠中~0歳で加入する場合

まず妊娠中~0歳は、学資保険の加入で最もおすすめの時期です。

特に妊娠中は、出産後の赤ちゃんの世話などで忙しい時期に比べて、まだじっくり考えられる時間があります。

加えて、学資保険は加入時期が早いほど、保険料が安くなったり返戻率が高くなったりする恩恵を受けられるのが特徴です。

特に返戻率が100%を超えていると、払込期間に支払った保険料の総額以上の保険金を受け取れます。

「早くから学資保険で教育資金を準備したい」と考えているのなら、ぜひ加入するといいでしょう。

なお、出産後はベビー用品の購入などで出費が増えやすいため、保険料はあまり高くしないのがコツです。

1歳~3歳で加入する場合

続いて、1歳~3歳も学資保険の加入に適しています。

子どもが1歳~3歳の時期は、小学校などに比べて教育費もあまりかかりません。

しかも3歳~5歳であれば、国の制度で幼稚園や保育所、認定こども園の利用料が無料になります。

参考記事:幼児教育・保育の無償化概要|こども家庭庁

この時期に子どもを幼稚園や保育所などに預ければ子育て費用も減らせるため、3歳を機に学資保険に入るのがおすすめです。

同時に保険料の払込期間を短く設定したり、受け取り回数を減らしたりすると、保険金額を増やせます。

4歳~5歳で加入する場合

4歳~5歳での加入も、まだおすすめのタイミングです。

商品によっては、4歳~5歳での加入でも保険金の返戻率が100%を超えている商品もあります。

また、子どもの4歳~5歳は母親が仕事に復帰するタイミングとも重なります。

復帰した母親の給料で家計収入も増えるため、学資保険を考えるにもおすすめのタイミングです。

ただし、4歳未満で加入する場合より保険料が高い点に注意しましょう。

4歳で学資保険に入る場合の特徴や注意点などを知りたいときは、以下の記事も参考にしてください。

6歳以上で加入する場合

子どもが小学生になる6歳以上で学資保険に加入する場合、いくつかの点に注意が必要です。

まず、保険金の返戻率が100%を割る商品も多くあります。

返戻率が100%を割り込んでいる場合、支払った保険料の総額に対して受け取れる保険金が少なめです。

もし返戻率を上げたい場合は、保険料を支払う期間を短くするなどの工夫が欠かせません。

なお、6歳以上で加入した場合は保険料も高いため、その点も考える必要があります。

6歳から学資保険に加入する場合のポイントなどをチェックしたいときは、以下の記事がおすすめです。

学資保険で早めの加入をおすすめされる理由

学資保険で早い加入がおすすめな理由をイメージした画像

学資保険は何歳までに入ったほうがいいのかを考える一方で、「早いほうがいいのではないか」と感じる方もいますよね。

実際、学資保険は早めの加入がおすすめです。

というのも、学資保険に入る時期が早いほど、以下のメリットがあります。

  • 選択肢が多くなりじっくり比較検討できる
  • 月々の保険料の負担が軽くなる
  • 返戻率が高くなる
  • 契約者の万が一に備えられる
  • 年齢制限が気にならない

加入時期が早いほど、より恩恵を受けられるメリットもあるため、今加入を検討している方はぜひ参考にしてください。

選択肢が多くなりじっくり比較検討できる

まず、保険商品の選択肢が多くなる分、じっくりと比較検討できる点です。

学資保険は対象年齢に制限があるうえに、基本的に子どもが成長するほど入れる商品が減っていきます。

特に、子どもが6歳から7歳になる頃には選べる商品も減り始めるため、できれば6歳になるまでに加入するのがおすすめです。

早い時期から保険選びを始めると、多くの商品をじっくり比べながら検討できます。

妊娠中からでも入れる保険もあるため、子どもが生まれる前から学資保険について考えるといいでしょう。

また、子どもの誕生後も2歳〜3歳までであれば、引き続き選択肢は多いままです。

学資保険で悩んでいるうちに出産を迎えた方も、多くの商品から決められるため、焦らずに比較検討しましょう。

月々の保険料の負担が軽くなる

学資保険に入るタイミングが早いと、月々の保険料の負担が軽くなります。

学資保険の保険料は、加入から満期までの期間の長さによって決まるのが一般的です。

加入した頃の子どもの年齢が低いほうが、満期まで十分に時間を取れるため、月々の保険料が安くなります。

逆に加入する時期が遅ければ、満期までの時間が短くなる分、限られた時間で教育資金を積み立てなければなりません。

そのため、毎月払う保険料も高くなります。

学資保険は長期的に保険料を支払う必要があるため、今後の負担も考えると早い時期の加入がおすすめできます。

返戻率が高くなる

さらに、早いタイミングで学資保険に加入すれば、返戻率も高くなる点でもお得です。

学資保険の返戻率は払込期間中に支払った保険料の総額に対する保険金額の割合で、加入期間の長さに応じて高くなります。

早いうちに加入するほど加入期間が伸びるため、返戻率も上がるのが一般的です。

一方で加入が遅くなると、逆に返戻率が下がります。

特に返戻率が100%を割り込んだ場合、支払った保険料が保険金額を上回るため、かえって損になります。

学資保険をお得に利用するためにも、早く加入して返戻率を高めるのがおすすめです。

契約者の万が一に備えられる

学資保険に早めに加入すると、契約者の万が一に備えられる期間を長く持てます。

学資保険は、払込期間中に親などの契約者が死亡や高度機能障害など保険会社が定めた一定の状態になった際、保険料の支払いが免除される決まりです。

特に契約者が一家の大黒柱である場合、万が一の場合になると一家全体の収入が大きく下がります。

収入が下がれば、教育資金をつくるどころか生計を立てることにも苦労しやすいです。

万が一の場合の保険料免除の保障があれば、少しでも出費を抑えられる点で安心できます。

しかも保険料の支払いが免除されても、契約時に決めていた教育資金は予定どおり受け取れる仕組みです。

学資保険に早く加入することで、早い時期から一家の万が一に備えられる保障を長く受けられます。

年齢制限が気にならない

学資保険を早くから利用した場合、年齢制限が気になりません。

学資保険はすでに触れたように、子どもの年齢で6歳~7歳までを加入の上限としている商品が多くあります。

逆に考えれば、早くから加入を検討しておくと、あまり年齢制限を気にせずにじっくりと商品を選べます。

しかも、妊娠中から加入できるものも検討すれば、より選択肢が広がって年齢制限が気になりません。

もし、商品の選択肢が多すぎて自分で決められない場合は、プロへの相談をおすすめします。

「ほけんプラネット」は、約40社の保険会社の商品を一括で検索・閲覧できるサービスです。

全国の保険代理店に在籍するプロにも気軽に相談できるため、ぜひご利用ください。

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加入が遅くなった場合に意識したい3つのポイント

学資保険への加入に迷っているうちに年月が過ぎ、子どもも大きくなってしまったというケースもよくあります。

早めに加入できなかったことで、「今更入っても十分な教育資金を受け取れないのでは」と心配する方もいるのではないでしょうか。

たしかに加入が遅い場合、早く加入した方に比べて保険料が高いなどのハンデはあります。

しかし、次のポイントを意識すれば、十分な教育資金の積み立ては可能です。

  • 払込期間を短くする
  • 一括で受け取るようにする
  • 受取時期を遅くする

以下でひとつずつ見ていきましょう。

払込期間を短くする

まず、保険料の払込期間を短くする方法です。

払込期間は契約時に設定するもので、商品によって10年や15年、子どもが18歳など一定の年齢に達するまでなどとさまざまなパターンがあります。

そして学資保険の払込期間は、一般的に短いほど返戻率が高く、長いほど返戻率が下がる仕組みです。

もし加入の時期が比較的遅い場合は、払込期間を短くすれば返戻率が上がり、十分な教育資金をつくれます。

ただし払込期間が短いぶん、毎月支払う保険料は高くなるため、無理のない金額の設定が大切です。

また、一度払込期間を決めると途中で変更できません。

家族でよく話し合ったりプロに相談したりしながら、慎重に払込期間を決めましょう。

一括で受け取るようにする

また、学資保険金を一括で受け取るようにするのもおすすめです。

学資保険の保険金は満期を迎えたときのほか、商品によっては子どもの中学校や高校などへの入学の際にも祝金を受け取れます。

ただし、学資保険の返戻率は受け取り回数が少ないほど高くなる仕組みです。

祝金をなしにする代わりに、満期保険金を一括で受け取れば、祝金がある場合よりも多くの金額を受け取れます。

保険会社にとっても、一括で受け取る設定にしてもらったほうが、運用できる保険料が増えます。

遅く加入した方は早く加入した方よりも返戻率が低いため、保険金を受け取る回数も工夫するのがおすすめです。

受取時期を遅くする

保険金の受取時期を遅くする方法もあります。

受取時期は、基本的に満期保険金をもらう時期です。

受取時期を後にずらすほど保険の運用期間が長くなるため、返戻率も上がります。

例えば学資保険でよくある15歳や18歳の満期にするよりも、大学在学中の21歳や22歳に受け取る方法です。

20代になってから受け取れば、15歳や18歳が満期の場合より多くの金額が受け取れます。

しかも20代で受け取った場合、後半の大学生活に必要な費用を確保できて便利です。

学資保険の受取時期を遅くするべき理由やメリットは、以下の記事でも詳しく解説しています。

学資保険はどれくらいの人が入ってるのか

学資保険に入っている人の割合をイメージする画像

学資保険への加入を検討する際、どれくらいの人が入ってるのかも参考にしたいのではないでしょうか。

「ソニー生命」が2024年におこなった調査によると、高校生以下の子どもを持つ親で「学資保険に入っている」と回答した方の割合は43.7%です。

全体の4割以上が、学資保険を使って子どもの教育資金を積み立てていることがわかります。

なお、学資保険以外に多かった選択肢が銀行預金や資産運用です。

活用している割合も銀行預金が最高の56.4%で、資産運用が19.0%にのぼります。

参考記事:子どもの教育資金に関する調査2024|ソニー生命

学資保険は銀行預金に次いで割合が高かったため、教育資金をつくる際の有力な選択肢といえる存在です。

逆に学資保険に入ってない割合や、学資保険以外の手段を知りたい場合は、以下の記事もご覧ください。

関連記事:学資保険に入ってない割合は?入らない方がいいと言われる理由や代わりになるものも紹介

年齢制限なしの学資保険はある?

学資保険の加入が遅くなった方で、「いっそのこと年齢制限のない学資保険があればいいのに」と考える方もいるかと思います。

学資保険には少数ながら、契約者の年齢を問わない商品もあります。

ただし、年齢制限のない学資保険の場合、一般的な商品にある保険料払込免除特則は適用されません。

つまり、契約者が万が一の状態に陥ったとしても、保険料の支払いは一切免除されない決まりです。

通常契約する場合と異なり万が一に備えられる保障がないため、学資保険を安心して活用したい場合は、なるべく早い時期の加入をおすすめします。

学資保険に入りそびれた場合の対処方法

もし学資保険に入りそびれた場合も、対処できる方法はいくつかあります。

学資保険の代わりになる方法は、以下のとおりです。

  • 預貯金
  • NISAなどの資産運用
  • 外貨建て生命保険
  • 終身保険

預貯金は元本が原則保証されるうえ、定期預金であれば自動積立も活用することで、毎月自動的に教育資金を積み立てられます。

また資産運用は、運用がうまくいけば学資保険を使う場合以上に多額の資金を得られる可能性がある方法です。

加えて、「NISA(少額投資非課税制度)」を利用すれば、一定額までの投資した金額で発生した運用益に対して税金が発生しません。

外貨建て生命保険や終身保険も貯蓄性が高いため、加入期間が長いほど返戻率が上がります。

学資保険に入りそびれたときにできる対策については、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:学資保険に入りそびれた!いつまで加入できるのかや代わりの手段も解説

また、入りそびれたあとでも加入できる学資保険を探したいときは、「ほけんプラネット」も役に立ちます。

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まとめ

学資保険は、基本的に子どもの年齢で0歳から7歳まで、契約者の年齢で50代から60代までを加入の年齢制限としているものが多いです。

しかし早く加入すれば、月々の保険料の負担を軽くしながら、支払った保険料以上の保険金を受け取れる可能性が高まります。

妊娠中に加入できる学資保険もあるため、できるだけ早く加入したい場合に検討してみてはいかがでしょうか。

また、早い時期に学資保険に入りそびれても、加入を受け付けている商品もあります。

「ほけんプラネット」も活用すればおすすめの保険商品が見つかりやすいので、諦めずに探してみてください。

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